11月の夕食に白菜を使うなら、鍋の具をそのまま小さな器へ移す前に、葉と白い芯の切り方を変えてみませんか。同じ白菜でも、葉は早くしんなりし、厚い芯はやわらかくなるまで時間がかかります。鶏ひき肉と一緒に煮て、ごはんは食べる直前に合わせれば、親子で量と硬さを調整しやすい一品になります。

クッパはスープとごはんを組み合わせる韓国料理。ここでは唐辛子や濃い調味料を使わず、家庭で取り分けやすくした配合例を紹介します。普段から加熱した鶏肉、刻んだ野菜、ごはんを食べている幼児向けです。離乳初期のペースト食とは異なるため、月齢だけでなく普段の食べ方に合わせてください。画像は料理と下ごしらえを伝えるためのイメージです。

白菜は葉と芯を分け、火の通る順番をそろえる

白菜の葉と白い芯を分け、それぞれ短く細かく切った下ごしらえのイメージ

目安は大人2人と子どもに取り分ける小鍋一つ分です。子どもの完食量を示すものではなく、ごはんと具はいつもの食事量から少なめに盛って調整します。具を増やした場合は、煮汁と加熱時間も同じままにせず、鍋の状態を見てください。

材料配合例準備
白菜可食部200g葉と白い芯に分けて洗う
鶏ひき肉150g購入後は冷蔵し、調理直前に出す
水600ml煮詰まりに応じて足す
炊いたごはん人数と普段の量に合わせる子ども用は食べ慣れた硬さに
大人用のしょうゆ・ごま油など取り分け後に少量ずつ子ども用の鍋へ先に入れない

白菜の芯は厚い部分を薄く切り、さらに短く刻みます。葉も長い帯状のまま残さず、繊維を断つように細かくします。「細切り」という言葉だけで長いままにしないことが、この料理の下ごしらえのポイントです。芯がとても厚い場合は量を減らし、やわらかい葉を多めに使っても構いません。

小鍋に水と芯を入れて火にかけ、沸いたら穏やかに煮ます。芯がやわらかくなり始めてから鶏ひき肉を加え、清潔な菜箸などで大きな塊をほぐしてください。生肉を扱った器具で、できあがりの味見や配膳をしないようにします。肉が煮汁の中で分散したら葉を加え、芯を軽く押すとつぶせる程度まで煮ます。煮汁が減りすぎたら水を足し、再び十分に加熱します。

肉は色が変わっただけで判断せず、中心まで加熱することが必要です。厚生労働省は加熱調理の目安を中心部75℃で1分間以上としています。時間を一律に決めず、鍋の量や肉の塊に注意し、食品用温度計があれば活用してください。白菜のやわらかさと肉の加熱は、別々に確認します。

ごはんは後から合わせ、汁と具を一口ずつ調整する

やわらかい白菜と細かい鶏ひき肉をごはんに合わせたクッパ風の完成イメージ

まず、味付け前の具と煮汁を清潔な小鍋や器へ取り分けます。芯が大きく残っていれば、この段階でさらに細かくして構いません。次に子ども用のごはんを少量入れ、必要なら小鍋で少し煮て硬さを整えます。大鍋へ家族全員分のごはんを一度に入れないほうが、食べ始める時刻が違っても調整しやすくなります。

汁が多ければ食べやすいとは限りません。さらさらした汁と粒のある具を同時に口へ運ぶのが難しそうなら、無理にクッパの形で出さず、ごはんと具を別々に盛る方法へ替えます。反対に、ごはんが汁を吸って固い塊になったら、そのまま大きくすくわず、よくほぐして少量ずつ出してください。

食卓で気づいたことその場の見直し
白菜の芯だけ口に残る芯を取り出して追加加熱し、必要ならさらに刻む
鶏肉が大きな塊になっている十分な加熱を確認してから細かくほぐす
ごはんが汁を吸いすぎた少量の熱い煮汁を加えてほぐし、食べる温度に冷ます
汁と具を一緒に食べるとむせる無理に続けず、普段食べやすい形へ戻す

大人用は取り分けたあとでしょうゆなどを少しずつ加えます。ごま油、こしょう、ねぎなども各自の器で足せば、子どもの分に混ざりません。子ども用に市販だしを使う場合は、塩分と原材料、アレルギー表示を先に確認します。水で作る今回の配合なら、だしを濃くして味を決める工程は必要ありません。

できたての汁は熱さが分かりにくいため、よく混ぜてから温度を確かめます。安定して座れる姿勢で、口に残っている間は次を急いで運ばず、食べる様子を見守ってください。むせや飲み込みにくさが続く場合は、料理の工夫だけで対応せず小児科などへ相談しましょう。

食べる時刻がずれる分は、ごはんと煮汁を混ぜずに分けておきます。保存する場合は食べ始める前に清潔な容器へ小分けし、速やかに冷却・冷蔵します。大鍋を常温の食卓へ置いたまま待たせず、温め直すときは十分に再加熱してから食べる温度に冷まします。口を付けた食べ残しを保存分へ戻さないようにしてください。

取り分けの基本は家族の夕食から子どもの分を分けるタイミングも参考になります。加熱・保存の確認には厚生労働省「家庭での食中毒予防」を参照しています。