「お肉やごはんは食べるのに、野菜だけは絶対に口を開けない」——そんな悩みを抱えている方は少なくありません。今回は、韓国の家庭で実践されている、野菜嫌いを和らげる工夫をご紹介します。
なぜ子どもは野菜を嫌がるのか
子どもが野菜を嫌がる理由には、味そのものよりも「食感」「見た目」「苦味への敏感さ」が関係していることが多いといわれています。無理に食べさせようとするよりも、野菜だと気づきにくい形にしてあげることが、克服への近道になります。
韓国式・野菜克服テクニック5選
1. ナムルにして「味」を変える

以前ご紹介したナムル(野菜のごま油和え)は、茹でた野菜をごま油とすりごまで和えるだけのシンプルな料理ですが、生野菜特有の青臭さが和らぎ、香ばしい風味に変わります。ほうれん草やもやし、にんじんなど、苦手な野菜こそナムルにしてみるのがおすすめです。
2. すりつぶして「炒め物」に混ぜ込む

にんじんやかぼちゃ、ズッキーニなどをすりおろしたり細かく刻んだりして、プルコギ風の炒め物やチヂミの生地に混ぜ込む方法です。見た目や食感で野菜だと気づかれにくくなります。
3. だしとして「スープ」に溶け込ませる

韓国の家庭料理では、野菜をコトコト煮込んでスープのだしとして活用することがよくあります。野菜そのものの形を残さず、旨味だけをスープに移すことで、野菜が苦手な子でも自然と栄養を摂ることができます。
4. 「のり」や「ごま油」で香りをプラスする

韓国海苔やごま油には独特の香ばしさがあり、野菜の風味をマイルドにしてくれる効果があります。細かく刻んだ野菜をご飯に混ぜ込み、韓国海苔とごま油を少量加えるだけで、食べやすさがぐっと変わります。
5. 「一口サイズのおにぎり・チヂミ」にする

野菜を細かく刻んでご飯に混ぜたおにぎりや、チヂミ(韓国風お好み焼き)に焼き込む方法も効果的です。手づかみで食べられる形にすることで、興味を持って食べてくれることがあります。
無理をさせないことも大切
工夫を重ねても、野菜を嫌がる時期は誰にでもあるものです。無理に食べさせようとすると、かえって食事の時間そのものを嫌がるようになってしまうこともあります。
韓国の育児書などでも、「今日食べなくても、また今度」という長い目で見る姿勢が大切にされています。1回の食事にこだわりすぎず、1週間・1ヶ月単位で栄養バランスが取れていれば十分、というくらいの気持ちで向き合うことをおすすめします。
まとめ
野菜嫌いの克服には、「味を変える」「見た目を変える」「香りを変える」という3つのアプローチが効果的です。韓国の家庭料理には、ナムルやチヂミなど、野菜を美味しく変身させる知恵がたくさん詰まっています。今回ご紹介したテクニックを、ぜひ日々の食卓に取り入れてみてください。
これまで10回にわたって、韓国式の離乳食・幼児食についてご紹介してきました。次回からは、韓国の家庭で親しまれている季節ごとの行事食や、育児グッズの紹介など、さらに幅広いテーマでお届けしていく予定です。今後もどうぞよろしくお願いいたします。