「離乳食」と一言でいっても、実は国によって進め方や味付け、使う食材が大きく異なることをご存知でしょうか。

このブログ「韓食ラボ」では、韓国にルーツを持つ運営者が、日本の育児シーンではあまり知られていない韓国式の離乳食・幼児食について発信していきます。第一回目の今回は、まず「韓国と日本の離乳食は何が違うのか」を整理してご紹介します。

1. 味付けの考え方が違う

person feeding baby

日本の離乳食は「薄味・素材の味を活かす」ことが基本とされています。だしの旨味を活かしながら、なるべく調味料を使わずに進めていくのが一般的です。

一方、韓国式の離乳食では、初期こそ薄味が基本なのは同じですが、中期・後期に進むにつれて、にんにくやごま油、わかめなど、韓国の食卓に欠かせない食材を少しずつ取り入れていく傾向があります。もちろん赤ちゃんの月齢や体質に合わせて量を調整する必要がありますが、「大人の食卓の味に早い段階から慣れさせる」という考え方が背景にあるようです。

2. 定番食材が違う

a bowl of soup sits on a table next to a plate of food

日本の離乳食の定番といえば、おかゆ、にんじん、かぼちゃ、しらす、豆腐などが挙げられます。

韓国式離乳食では、これに加えて次のような食材がよく使われます。

  • わかめ:韓国では「産後にわかめスープを食べる」文化があるほど、わかめは体に良い食材とされ、離乳食にも早い段階から取り入れられます
  • 牛肉:韓国料理では牛肉が多用されるため、離乳食でも牛肉のだしやミンチが定番食材のひとつです
  • ごま油:風味づけとして少量使われることが多く、韓国式のおかゆ(죽・チュク)には欠かせない存在です

3. 「おかゆ文化」の違い

Two bowls of sweet soup with osmanthus flowers.

日本では離乳食の主食といえば「おかゆ」ですが、韓国にも「죽(チュク)」と呼ばれるおかゆ文化があり、これは離乳食に限らず、体調を崩したときや胃腸を休めたいときに大人も食べる、韓国の食文化に深く根付いた料理です。

そのため、韓国式のおかゆレシピは種類が非常に豊富で、あわびがゆ、牛肉と野菜のおかゆ、かぼちゃがゆなど、大人向けのレシピを離乳食用にアレンジしやすいのも特徴です。今後このブログでも、月齢別にアレンジした韓国式おかゆレシピを順番にご紹介していく予定です。

4. 進め方のスケジュール感

selective focus photography of woman feeding baby

離乳食を始める時期や、初期・中期・後期・完了期といった大まかな進め方の考え方自体は、韓国も日本もそれほど大きく変わりません。ただし、韓国では「食材ひとつひとつを慎重に試す」というよりも、「バランスの良い一食」を早い段階から意識する傾向があるように感じます。

もちろん、これはあくまで一般的な傾向であり、韓国国内でも家庭によって考え方はさまざまです。このブログでは、日本の育児環境や月齢の目安に合わせながら、韓国式のエッセンスを無理なく取り入れられるレシピや工夫を紹介していきたいと思っています。

まとめ

韓国と日本の離乳食には、味付けの考え方、定番食材、おかゆ文化など、さまざまな違いがあります。どちらが良い・悪いということではなく、それぞれの食文化には理由と背景があります。

「いつもの離乳食にちょっと変化をつけたい」「子どもに韓国の食文化も伝えたい」という方に向けて、これから韓国式離乳食の具体的なレシピや工夫を少しずつご紹介していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。