日本のお月見や十五夜と同じ時期、韓国には「추석(秋夕・チュソク)」という、一年でもっとも大切にされる行事があります。今回は、この韓国の秋の行事にまつわる食文化を、離乳食・幼児食向けにアレンジしてご紹介します。
秋夕(チュソク)とは?
秋夕は、旧暦の8月15日(新暦ではおおよそ9月中旬〜10月上旬)に行われる、韓国のお盆にあたる行事です。ご先祖様に感謝し、その年の収穫を祝う日として、日本のお正月とお盆を合わせたような重要な意味を持っています。
家族が集まり、伝統料理を囲んで過ごすのが定番で、なかでも欠かせないのが「송편(ソンピョン)」というお餅です。
송편(ソンピョン)とは?

ソンピョンは、米粉の生地で餡を包み、半月の形に成形して松の葉と一緒に蒸し上げる伝統菓子です。日本のお月見団子のような存在ですが、中に餡が入っているのが特徴です。
大人が作るソンピョンは餡に砂糖を使いますが、離乳食・幼児食向けには、砂糖控えめ、または素材の甘みだけでアレンジすることができます。
幼児食向け・簡単ソンピョン風もちのレシピ
材料(目安)
- 米粉:100g
- 熱湯:適量(生地をまとめられる程度)
- かぼちゃまたはさつまいものペースト(餡の代わり):適量
作り方
- 米粉に熱湯を少しずつ加えながら、耳たぶくらいの柔らかさになるまでこねます。
- 生地を小さく分け、平らにのばしてかぼちゃペーストを包みます。
- 半月形、または食べやすい丸形に成形し、蒸し器で15分ほど蒸せば完成です。
松の葉を使う伝統的な製法は再現が難しいため、蒸し器にクッキングシートを敷いて蒸すだけでも十分美味しく仕上がります。
秋の収穫食材を使ったアレンジメニュー
秋夕の時期は、韓国でも新米や栗、柿などの収穫を祝う意味合いがあります。これらの食材は離乳食・幼児食にも取り入れやすいものばかりです。
- 栗:茹でて潰し、おかゆやペーストに混ぜ込む
- 柿:完熟した柿をすりつぶし、ヨーグルトやスムージーに加える
- 新米:普段のチュクやおかゆに新米を使うだけで、季節感のある一品になる
行事食を通じて伝えたいこと

離乳食・幼児食の時期からこうした行事食に触れることは、味覚の学びだけでなく、家族の文化や季節の移ろいを感じる大切な機会にもなります。韓国の秋夕のように、「収穫に感謝する」という考え方は、日本のお月見文化とも通じるものがあります。
形にこだわりすぎず、「今日は特別な日だから、いつもと違うものを作ってみよう」というくらいの気持ちで、行事食を楽しんでいただければと思います。
まとめ
韓国の秋夕(チュソク)は、家族で収穫を祝う大切な行事です。伝統菓子のソンピョンを離乳食・幼児食向けにアレンジしたり、栗や柿など秋の食材を取り入れたりすることで、季節感のある食卓を親子で楽しむことができます。
次回は、韓国の家庭で親しまれている「風邪をひきやすい季節の変わり目に食べたいレシピ」についてご紹介する予定です。お楽しみに。