チヂミを焼くとき、子どもの分だけ別の料理にするのは手間がかかります。豆腐と野菜を混ぜた薄い生地なら、家族で同じ材料を使い、たれを添える前に取り分けられます。ただし、豆腐を入れれば必ず柔らかくなるわけではありません。水分、厚み、焼きすぎによって食感が変わるため、焼き上がりを確かめることが大切です。ここでは、普段から固形の食事を食べている幼児の家庭向けに、調整しやすい作り方をまとめます。離乳初期のペースト食用のレシピではありません。
材料の水分を整えて生地を作る
材料は家族で取り分ける作りやすい量として、木綿豆腐150g、卵1個、小麦粉大さじ3、にんじん25g、にら15g、焼くための油少量です。これは子ども一人の一食分を示した分量ではありません。豆腐は清潔なペーパーで表面の水分を取り、ボウルで粒が細かくなるまでつぶします。強く絞りすぎると粉となじみにくくなるので、まず軽く水気を取る程度から始めます。
にんじんは薄く短く切り、硬さが気になる場合は先にゆでて水気を切ります。にらも長い繊維が残らないよう刻み、豆腐、溶き卵、小麦粉と合わせます。生地が水のように流れるときは粉を小さじ1ずつ足し、逆に硬くて広がらなければ水を小さじ1ずつ加えます。粉を入れすぎると食感も重くなるため、一度に増やさないのが調整のこつです。大豆、卵、小麦を含むので、食べ慣れた材料で作り、アレルギーがある場合は使用を避けてください。
小さめに広げて両面を焼く
油を薄くひいたフライパンに生地を落とし、へらで厚みをそろえます。最初から大きな一枚にすると返すときに崩れやすいので、小さめに分けて焼くと扱いやすくなります。弱めの中火で焼き、縁が落ち着いてから裏返します。焼き色だけで判断せず、厚い部分を割って生の生地が残っていないか確認し、十分に加熱します。
表面だけ焦げる場合は火を弱め、生地をもう少し薄くしてください。返すたびに崩れる場合は、豆腐や野菜の水分が多い、生地が大きい、焼き固まる前に動かした、といった原因が考えられます。次の一枚を小さくして少し待ってから返すと、原因を切り分けやすくなります。生の卵と粉を含む生地の味見はせず、取り分けた後の大人用にだけ、しょうゆなどのたれを添えます。
口の動きに合わせて切り分ける
焼けたチヂミは食べられる温度まで冷まし、縁と中央の食感を別々に確かめます。中央が柔らかくても、薄い縁だけ硬くなっていることがあります。噛み切りにくい部分を除き、普段の食べ方に合わせて切ってください。大きさを年齢だけで固定するより、口に詰め込まないか、飲み込む前に次を入れていないかを見ることが役立ちます。
手づかみ用にする場合も、握りやすさだけでなく、口の中で無理なく処理できるかを確認します。座った姿勢で食べ、食事が終わるまで大人が見守ります。献立はチヂミだけで満腹にするより、食べられる量に合わせてごはんや汁物と組み合わせると調整しやすくなります。切り方の考え方は、当サイトの幼児食の切り方・やわらかさの基本でも紹介しています。
豆腐と野菜の一品を次回も作りやすくする

家庭では野菜を増やすほど生地のまとまりが変わります。初回は分量を大きく変えず、食べやすかった野菜の切り方と、生地に足した水や粉の量をメモしておくと、次回の調整が楽になります。
余った分を保存するなら、食卓に出す前に清潔な器具で分け、浅い容器で速やかに冷まして冷蔵します。食べかけは作り置きに戻さず、食べる際は十分に再加熱してから冷まします。安全な保存と加熱の基本は厚生労働省の家庭でできる食中毒予防を参考にしてください。