「秋の気配を感じるころ、食卓にも旬の食材が並ぶとワクワクしますよね。」大人だけでなく、子どもにとっても季節の移り変わりを味覚で感じることは、豊かな食育の第一歩です。
今回は、韓国の秋の代表的な節句や行事(秋夕=チュソクなど)で親しまれている伝統的な食材を使い、離乳食・幼児食期の子どもが食べやすくアレンジしたメニューをご紹介します。
韓国の秋の行事「秋夕(チュソク)」と食の文化

韓国では、旧暦の8月15日を「秋夕(チュソク)」と呼び、一年の収穫に感謝する最も大切な節句の一つです。日本のお月見とよく似た習慣があり、新米で作ったお餅や、栗、ナツメ、カボチャなどの秋の味覚を神様に供えて家族みんなでいただきます。
今回は、この韓国の秋の味覚と行事食の知恵を、日本の家庭でも取り入れやすい離乳食・幼児食向けにアレンジしました。
秋の行事食・お月見メニュー4選

1. かぼちゃのほんのり甘いミニ蒸しパン(ホバク・ソルギ風)
韓国の伝統的なお祝いの蒸し餅「ソルギ」や、カボチャを使ったおやつをイメージしたミニ蒸しパンです。裏ごししたカボチャの自然な甘みと鮮やかな黄色が特徴で、手づかみ食べが大好きなお子様にぴったりの一品です。
2. 栗とさつまいものマッシュポテト風
秋の味覚の王様である栗とさつまいもを柔らかく茹で、滑らかにマッシュしたメニューです。素材が持つ素朴で優しい甘みだけで仕上げるため、離乳食後期から安心して楽しめます。
3. 白身魚と秋野菜のやさしいスープ(マッククス風アレンジ)
秋に美味しくなる根菜類や白身魚を小さく刻み、じっくり煮込んだスープです。消化吸収が良く、温かいスープで夏の疲れが出やすい秋口の胃腸を優しくいたわります。
4. 梨と大根のすりおろしデザート(ペ・チュッチュ風)
韓国では秋の果物として親しまれている「梨」をすりおろし、同じく消化を助ける大根の汁をごく少量合わせた、のど越しの良いデザートです。風邪が流行りやすい季節の水分・ビタミン補給にもおすすめです。
秋の食事作りで気をつけたいポイント

1. 旬の食材の「甘み」を活かす
秋はカボチャ、さつまいも、栗、梨など、素材本来の甘みが強い食材が豊富です。調味料に頼らず、素材の味をそのまま活かしてあげることで、味覚を育てる手助けになります。
2. 温かいメニューで体を整える
朝晩の冷え込みが増してくる季節です。冷たい飲み物や食べ物は控えめにして、温かいスープや煮物を取り入れ、子どものお腹を冷やさないように気をつけましょう。
3. 行事の由来を楽しくお話しながら食べる
「お月様においしい食べ物をありがとうってする日なんだよ」など、食材や行事の背景を優しく語りかけながら食べることで、食への興味や好奇心を育むことができます。
まとめ
実りの秋は、子どもたちの味覚の幅を広げる最高の季節です。韓国の行事食や秋の味覚を取り入れることで、毎日の食事時間がぐっと楽しいものになります。
次回は、寒い季節にポカポカ温まる「韓国式・冬のあったかスープメニュー」についてご紹介する予定です。お楽しみに。